はじまり
弊社グループ内で発足した新事業開発のプレゼンテーションで、ある社員が優れた技術として紹介していたのがOMOROBOT様です。開発されていたDonkiBotは、いわば自走式の買い物カゴといったロボティクスで、将来性はもちろん、何より弊社の新事業開発方針との親和性が高いと感じたのでお問い合わせさせていただきました。お打ち合わせを重ね、OMOROBOT様のロボット技術の高さや“人を助けるモノづくり”のビジョンを知るにつれ、ぜひとも共同開発で量産化を実現させたいと切望。CoRoCo開発の原点となったパートナー企業様です。
課題解決のためにCoRoCoの源となったDonkiBot搭載技術
様々なモノづくりの現場をはじめ、研究施設や物流倉庫といった屋内空間において活躍するモバイルロボット(独自のセンサー技術を搭載した自動搬送ロボット)の開発を得意とするOMOROBOT。2015年創業後、初めて手掛けたのがDonkiBotです。台車と人の相対位置を判断して人に追従することができるテザーセンサー技術が用いられており、このセンサー技術はCoRoCoの動作手法においても核心的な技術になっています。
「共同開発の話を聞いたとき、弊社の技術に興味を持っていただけたことがとてもうれしかった」(ユンCEO)。量産化に向けて、このセンサー技術の改良はもちろん、複数の軸の動きを調整するロボット制御には持ち前のバイタリティを発揮し、試験設備を自社で開発して入念にテスト。「なるべく使う人の望む状態に動くようベストなアルゴリズムを改良し続けています」(ユンCEO)。
つよみ・ビジョン独自技術と斬新なアイデアで“世界”に挑む
OMOROBOTのキーマンは、ユンCEOとユCTO。2人は以前、韓国最大手財閥のサムスングループで一緒に働いており、6年間ロボット開発に携わってきました。軍事・警備用ロボットなど豊富な実績を残し、その後、「もっと身近で人の役に立てるロボットを作りたい」と、コンシューマー用ロボットの開発を見据えて起業。現在は従業員7名、韓国の安山市に本社を構えます。
創業後、初の試作機となったDonkiBotをはじめ、AGV(無人搬送車)や、研究開発用ロボット『OMO R-1』など、精力的に製品を開発してきました。工作機械や3Dプリンターを導入しロボットの部品などを社内で試作できる環境にあるため、独自技術を駆使して斬新なアイデアをスピーディにカタチにできるのが、まさにOMOROBOTの強み。また、人の役に立つロボットをより世の中に広めるため、あえて高度な技術を使わず、比較的難易度の低い技術を用いるという理念からも堅実な企業姿勢がうかがえます。
今後、DonkiBotはCoRoCoの別ブランドとして海外に販路を拡げることとなり、海外ビジネスの成功はまさに社運をかけたプロジェクト。ドイツで催される世界最大級の製造・生産技術の展示会『ハノーバーメッセ2020』への出展も決まり、アメリカだけでなくヨーロッパ圏への進出にも期待がかかります。
304, business incubation center, 55, Hanyangdaehak- ro, Sangnok-gu, Ansan-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
TEL : +82) 70-432-36560
企業URL : http://www.omorobot.com/
提供技術
- 技術開発(組込ソフトウェア開発 / 電装設計 / 機械設計 / 試作)
- デザイン(プロダクトデザイン / グラフィックデザイン)