はじまり
CoRoCoの“モノを載せてモーターで動く台車”という特徴から、自動車製造に造詣が深い企業を探していました。そんな中、弊社のグループ会社から日南様の卓越した技術の評判を聞き、お問い合わせさせていただいたのがきっかけです。初回の打ち合わせから弊社の不安点や課題を細かく理解し、アドバイスの的確さからご協力いただいたのは間違いなかったと確信へ。モノづくりのための技術・設備のすべてを保有されている環境も圧巻。会社全体から自分たちの技術に対する誇りが感じられ、とても安心感がありました。
課題解決のためにデザイン力、ロボティクス技術で試作品をまとめ上げる
製品開発にかかわるプロセスをトータルにサポートし、“開発総合支援企業”として不動の地位を築いている日南。自動車においては各種部品の製造からコンセプトカーを丸ごと開発するなど豊富な実績を持ち、その類まれなる技術を活かして微細な表現力で実現されるモックアップ製作やロボティクス技術による開発支援もおこなっています。
「CoRoCo開発の企画を聞いたとき、“これは売れそうで、おもしろい”と。これまでの弊社の実績を踏まえ、ご協力できるのではないかと思いました」(堀江代表)。主に物流現場での運搬支援というコンセプトを重視し、注力した点は安全規格への適合や耐久性、段差の乗り越え、使いやすさ・拡張性など。一方で「誰もが使ってみたいと思えるものにしないといけない」(堀江代表)と、スマートなデザインにもこだわりました。
つよみ・ビジョン“開発総合支援企業”として企画から仕上げまでトータルサポート
日南の最大の強みは企画からデザイン、UI/UX、設計、部品製作、組立・調整とあらゆる工程でトータルに支援できる設備と技術力です。メーカーの企画をもとに念入りなディスカッションをおこないデザインと図面の制作、そして外観の実物大模型となるモックアップ製作から、プレゼンテーションで説得力を持たせるためのプロトタイプまで幅広く対応。グループ7社の従業員は約750名。神奈川県綾瀬市の本社は広大な敷地を誇り、プロジェクトごとに現場が分かれ機密が確保されるため、メーカーから厚い信頼が寄せられています。
現在、業務の柱のひとつとなっているロボティクスについては、原子力発電所での災害時に遠隔操作で偵察などができるロボットの製品化を千葉工業大学とおこなったり、時代に合わせた家電やパーソナルモビリティ(1人乗りのコンパクトな移動支援機器)の開発など多岐に渡って受注。すべての関係部門が一丸となり、リスクを共有しつつ未来型の新しいテーマにチャレンジしていくチームワークは、まさに日南の真骨頂と言えるでしょう。
地方創生の推進にも力を入れており、代表・堀江勝人氏の出身地である宮崎県西都市には日南グループ最大の製造拠点を構築。また、温泉を掘り当て、食事もできる温泉施設「妻湯」をオープンし、その想いを堀江氏は「故郷への恩返し」と語っています。綾瀬市の本社付近には畑を借り、新鮮な地元野菜を育て社員食堂で提供。優秀な人材を多方面からのアプローチで育成し、“開発総合支援企業”としてさらに事業を拡大しています。
提供技術
- 開発支援(デザイン / CG制作 / 設計 / 部品製作 / 表面処理 / 車両製作 / プロトタイプ製作 / ロボティクス)